令和5年3月16日(木)福岡県行政書士会館3階大研修室において、後見受任時の実務研修を開催しました。
講師は小田博子会員と田端浩一会員でした。
前半は小田会員による、家庭裁判所からコスモスふくおかへ推薦依頼が来て成年後見人として受任されたケースの、受任時からの一連の流れについての事例報告でした。
報告の中では、審判が確定し後見人となった後、家庭裁判所へ伺った際にどのような手続きが必要か、ご自分の経験を元に、間違いやすいポイントを強調して説明がなされました。
また、ご本人の抱えておられる困難な状況を少しでも良い状態へ変えて差し上げたいと、ケアマネージャーをはじめとして関係各所と連携をしながら知恵を絞り対応される小田会員の姿勢は、今後法定後見を受任する可能性がある会員にとっては、大きな学びであったと思います。
後半は田端会員が同じく家庭裁判所からの推薦依頼を受け補助人を受任された事例報告でした。
こちらの事例もご本人がお身体も経済的にも困難な状況でした。推薦依頼~審判確定~初回報告~第1回定期報告と、時系列に沿って田端会員がどのようなことを行ったのかが詳細に説明されました。また、前半の小田会員の事例と同じく市長申立の事例の場合は、市との連携も大事であることが話されました。
お二人の事例どちらもご本人が困難な状況で、後見人(補助人)の力が必要であり、今後成年後見人等はますます社会から求められる存在となると感じました。
コスモスふくおかでは今後も会員の皆様向けに、事例報告を行って参ります。