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(12月研修報告)福岡家庭裁判所書記官による研修開催

 令和4年12月5日(月)福岡県行政書士会館3階大研修室にて、福岡家庭裁判所書記官による研修を開催しました(主催:一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター 後援:高齢者等総合支援事業推進委員会)。講師は、福岡家庭裁判所書記官 清田亜由美様でした。

 

 講義はレジュメに沿い、まず裁判所の種類や書記官の役割と成年後見制度の概要など基本的な知識を確認したのち、後見人の職務の中で特に財産管理について、詳しく説明がありました。裁判所が後見人に留意して欲しいと考えるポイントが「他人の財産を預かって管理している意識を強く持つこと」であり、この点は繰り返し強調がされました。また、実際に後見人が実務を行う上で出ることが多い疑問点として、交通費や香典、自動車の購入、親戚への介護報酬などについてどのように対処すれば良いかの説明がなされました。 

 

 その後就職時報告と定期報告について、報告書作成の留意点についても詳しく解説がなされました。報告書に添付する財産目録については、通帳が合計記載になっていれば銀行から取引履歴を取ることなど、細かく丁寧な説明がされました。最後に不正防止についての話の後、後見人に求められるものの再確認を話されたのち、質疑応答にも丁寧にお答えくださいました。 

 

 報告書等の記載例を使いながらの説明は、実際に後見事務を行っている会員には疑問点の解消になり、これから後見事務を行う会員にとっては具体的なイメージを持つことができ、また書記官の方に直接質疑応答ができたことも、会員の皆様にとってはとても勉強になったと思います。 

 

 コスモスふくおかでは、今後も福岡家庭裁判所へ研修を依頼し会員の資質の向上に努めて参ります。