令和3年7月6日(火)福岡県行政書士会館からのライブ配信にて、後見業務を5時間でマスターする連続研修の第二回目を開催しました。講師は、前回に引き続き弁護士法人翼・篠木法律事務所 弁護士の篠木潔先生でした。
テキストも前回と同じく「成年後見の実務ーフローチャートとポイント」(新日本法規 定価4,180円)を受講生の皆様にご用意いただき、講義が進められました。
今回も実際に長年成年後見業務に携われている先生だからこそわかる、重要ポイントを講義の中でお話しいただきました。
被後見人の住まいの確保については、借家契約がなされているなら、契約がいつ終わるのかを頭に入れておく、契約書を失くしていたら賃貸人からもらう、賃料はなるべく自動引き落としにするなどのアドバイスがありました。
医療に関しては、ご本人が病院にかかっていなかったりケアマネージャーがついていない場合には、ご本人の友人や近隣の人を知っておくというお話がありました。
講義の最後に補足として、「こんなときどうする?」というテーマで、成年後見人となった後に出る疑問について解説いただきました。
孫の成人式にお祝い金を被後見人の預金から出して良いか?被後見人が住んでいない自宅の火災保険の更新はするのか?など細かいけれども判断が難しい疑問に丁寧にお答えいただきました。
講義後のアンケートではためになったとの感想を多くいただきました。コスモスふくおかでは今後も後見業務に役立つ研修を開催し、会員の資質の向上を目指してまいります。