和3年5月17日、コスモスふくおか及びコスモス長崎の会員のみを対象とした後見制度支援預金等に関するZoom研修会を開催しました。
講師は、コスモスふくおか副支部長 野添英俊会員でした。まず、後見制度支援預金の概要とその仕組みについて説明があり、その後、手続きの進み方についてのフローチャートに沿った詳しいお話がなされました。
後見制度支援預金とは、本人の財産のうち日常的な支払をするのに必要十分な金銭を預貯金等として後見人が管理し、通常使用しない金銭を後見制度支援預金口座に預け入れる仕組みで、この口座に係る取引をする場合はあらかじめ裁判所が発行する指示書を必要とすることで、本人財産の保護を簡易・確実に行うことができます。
研修の後半では、本人の財産を守るもう一つの仕組みである後見制度支援信託との違いや、後見制度支援預金の事務処理についても説明がなされ、その後保佐と成年後見に関する事例報告がありました。
最後に、野田昌利会員より、成年後見制度利用促進に関する国の動向と、厚生労働省の成年後見制度利用促進専門家会議第6回地域連携ネットワークグループで、コスモスの取り組みを発表する内容がYoutubeで公開される旨のお話がなされました。 事例報告を含め、成年後見実務に携わる行政書士にとって大変学びの多い研修となりました。