令和３年４月２３日、コスモスふくおか及びコスモス長崎の会員のみを対象とした、 法定後見事例に関するZoom研修会を開催しました。講師は、コスモスふくおか支部 長 江上良子会員及び同総務部長 吉田陽子会員でした。
最初に江上良子会員が法定後見の事例についてお話されました。施設からの相談、 ご本人との面談、後見の申立て、家裁での面談、審判確定、登記完了通知の受け取り について時系列に沿って詳しい説明がありました。
ご親族に就任通知を発送したのち の市役所での介護保険に関わる手続き、納税管理人の手続きや車の登録抹消、また、 預金通帳の引落としや振り込みの確認と年金等の手続きなど、実際に後見が開始しな ければわからない細かい事例について説明がなされました。
次に吉田陽子会員より、保佐人に選任されるに至った経緯について詳しい説明がなされ、選任後の手続き や、家裁への伺いについて具体的に例示されながら説明がありました。
保佐人就任後、被保佐人の病状が悪化し、死亡されてから遺言書保管者として自筆証書遺言の検認を行 い、遺言執行者が選任されて財産の引継ぎを行うまでの全体の流れを時系列で示し、ご本人の認知症や病状 が悪化する中での施設や主治医とのやりとりや親族調査、財産引継ぎで困ったことなどについて言及されま した。
両講師とも、保佐人、後見人としての使命感・責任感をもって真伨に業務に取り組まれておられることを 感じました。今後もコスモスふくおかでは事例報告研修を通じて会員の後見人としての資質の向上を目指し ます。
