令和3年1月22日、森田正嗣コスモスふくおか会員を講師にお迎えし、任意後見と法定後見の事例報告研修を開催しました。今回新型コロナウイルス感染症防止対策のため、コスモス会員のみを対象としたZoom研修になりました。
研修では、任意後見業務と法定後見業務の違いに触れた後、森田会員が実際に携わった案件について、詳しい解説がありました。
一家族三名のそれぞれが困難な状況にある事例であり、まず任意後見契約が必要な方について、契約書案作成、公証人との打ち合わせ、コスモスへの原案送付、添付書類の確保等について詳しく解説がありました。印鑑登録カードの存在を最初に確認すること、など、森田会員がご苦労された点を具体的に説明されました。
次に、法定後見の事例については、後見申立てに至るまでの経緯と、手続書面と添付書面一覧を例示しながら、手続きの進め方の説明がありました。その後、家庭裁判所での事情聴取手続と、審判確定後の手続について、時系列に沿って説明があり、被後見人が死亡されたのちの後見等事務終了報告書等にも言及されました。
森田会員のお話の通り、任意後見契約については契約内容についてじっくり話し合うこと、法定後見の場合は申立の支援に相当労力を要すること、司法書士との連携を取ること等コスモス入会前研修の内容を改めて再認識しました。
コスモスふくおかでは成年後見人として実務に必要な知識の習得のために、事例を通した研修も定期的に行います。