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社会保険労務士会講師による障害年金と後見事例に関する研修を開催しました

 コスモスふくおかでは、会員のブラッシュアップを図るため、コロナ対策を行った上での研修会やZoomを活用した研修会を毎月開催しています。

 12 月は一般社団法人 社労士成年後見センター福岡より村岡五十次先生、茅島孝一郎先生のお二人を講師に迎え、村岡先生には「精神障害のあるX氏の成年後見のケース」、茅島先生には「障害年金受給手続きを行わなかったため、成年後見人が損害賠償を命じられた判例」「障害年金受給申請の注意点」というテーマで講義いただきました。

 村岡先生による事例では、複数後見人で身上監護と財産管理を分担して後見を行ったケースをお話いただきました。精神障害のある被後見人の場合は、いろんな問題がでてくる中で、医療専門職の方とチームを組んで相談するという形が結果的に良かったと話されていたのが印象的でした。また、精神障害のある人の成年後見の難しさや成年後見の留意点について、精神障害と知的障害の違い、本人との信頼関係の確立、身上監護、財産管理、入院時の保証人等を中心にお話いただきました。

 茅島先生による講義は、被後見人の障害年金受給手続きを行わなかったため、成年後見人が損害賠償を命じられた判例である「島根成年後見損害賠償訴訟・平成29年1月16日松江地裁判決」についての判決のポイント、事案の概要、争点等について、次に障害年金受給申請の注意点について詳細にご説明いただきました。

成年後見人としての法制度の知識の必要性や注意点を学ぶことができ、大変参考になる研修会でした。